防災のことを知りたいけれど、本をがっつり読むのは苦手…とか、子供の防災教育に何かいい教材はないか…みたいなことを思う瞬間ってありませんか?
初心者向けの入り口がわからずウロウロ、時間が経ってしまっていまここのページに辿り着いたという人もいるかも!
そんなみなさんにオススメなのがこの『災害そなえトランプ』。
パパだけの、ママだけの防災じゃなくて、家族一緒に取り組むきっかけになってくれます。
防災の知恵とテクニックをマーク別に
このトランプは、4つのマーク毎に4つのジャンルの内容がカードの表に描いてあります。
スペード ♠︎ 家具の地震対策
スペードが教えてくれることは、ずばり… 地震で怪我をしないように!
家具が倒れたり、物が飛んできたり、物が落ちてきたり…
大怪我につながりがちな危険ポイントとその対策法を教えてくれます。
ハート ♥︎ お家の防災グッズ
ハートは、お役立ち防災グッズと家にあって代用に使えるもの中心。
必要な水の量や、家にあるものが防災用品に早変わり、といったアイテムを軸にした防災用品の使い方がわかります。
クローバー ♣︎ キッチン&トイレ
キッチンとトイレ、人間の活動に必須のふたつのことに関して描かれているのがクローバー。
ガスが止まった時、冷蔵庫が止まった時、下水道が使えない時…
一番困る「やばい!インフラが止まった」への対応方法と、非常食・ローリングストックなどの食の備えについての知識満載です。
ダイヤ ♦︎ イザ!サバイバル!
ダイヤは、「被災した後」のトラブル対応方法にフォーカス。
応急処置の方法や、身近にあるものでできるライフジャケットやポンチョの作り方など、「まさか」が起こった時に役立つ内容になっています。
ジョーカー
「知識はできる限り載せたい…そう、2枚あるジョーカーも例外なく」
…というメーカーや監修の強い意志が感じられますね。
家族の避難ルールを決めておこう、安否確認の方法(災害用伝言ダイヤル、災害伝言板など)の2つが取り上げられています。
カードのイラスト、見覚えありませんか?
JTのマナー広告(大人たばこ養成講座)や東京メトロのユニークなマナーポスター、記憶にありませんか?
災害そなえトランプのイラスト・デザインは、それらを手がけた文平銀座さんによるもの。様々なブックデザインでもおなじみなので、書店で見かけたこともあるかもしれませんね。
太い線にシンプルな色使いだから、
絵を見てれば何したいのかわかる!
小学生にも内容バ〜ッチリ!!
覚えなくていい!親子で実践している効果的な役立て方
他の人は使ってみてどうだったかなーと、某ショッピングサイトのレビューを見てみたんですけど、案の定いろんな意見がありました。
これらのレビューってきっと商品の有用性や価値というより、「こんなトランプかも」「こんなことを教えて欲しい」みたいな希望的期待値とのズレが大きかったか少なかっただと思うんですよね。
なので、単に「遊んで学べるよ」という謳い文句じゃなく、ここからは「どんなスタンスで使えばより効果的なのか」をご紹介していきたいます。
大人とトランプ(1):日常の中で「ちゃんとやれてる」がチェックできる
これ、うちでもやってるよね
災害そなえトランプで七並べをしながら、あるカードを指差しながらまぁさん、気づきました。
自宅の防災って誰かが褒めてくれるようなものじゃないじゃないですか。
せいぜい世間話の中でたまたま出て「こんな感じでやってます〜」「うち全然やってなくて、すごいね〜!」程度。
だから、「ちゃんとやれてるよ」と褒めるタイミングをくれているんだと思って使うと、「じゃあ次はどんな対策に取り組もうか」をトランプの中から探してやる気にもなるじゃないですか。
逆に考えちゃう場合…「あれもこれもやれてない」になっちゃっているときは、「どれからやろうかな」「これ簡単そう、今度やろう」くらいのフラットな気持ちでひとつひとつ淡々とクリアしていくといいんじゃないかな。
叱られもしないけれど褒めもされない自宅の防災。
だからこそ「やれてるよ」という褒めチェックのグッドタイミングになるし、「ここもうちょいガンバ!」という目標設定ができると、どんどん興味が良い方向へ深まっていくはずです。
大人とトランプ(2):いざという時「そういえば」だけ思い出せればいい
一度知った防災の知識は、長期スパンで役に立ちます。
でも、それだけ役立つ内容だからといって「暗記しよう」としてません?
いざとなった時にすぐに応急処置ができるように…とか、余震が続いて怖いからすぐにできる対策を覚えておかなきゃ…とか、非常用トイレの数は1人1日5回の人数分を一週間備蓄して…とか。
このトランプは「防災に役立つ内容を覚える」というより「防災のもくじ」みたいなイメージで記憶するのがおすすめです。
1週間分の非常トイレの備蓄についてなんか書いてたなー。
非常用トイレ買うから見てみよう。
停電だ!冷蔵庫止まってるし!
そういえばトランプにこういう時の保冷のやり方が書いてあったような…見てみよう。
引っ越しして家具の配置を考えなきゃいけないけど…
災害そなえトランプに家具配置のコツが書いてなかったっけ…見てみよう。
一分一秒を争ってアクションを起こさなければいけないようなことは、このトランプには載っていません。
だから、目次になるイメージさえ記憶の片隅に置いておくだけでよくて、いざという時にトランプを見て内容を確認すればいいんです。
それなら簡単にできそうでしょ?
子供とトランプ:渡して一緒に遊ぶ、ただそれだけ
私もかつては神経衰弱は得意だったのになぁ…
伸び盛りの小学生の記憶力にはかないません。
ただいま、初戦から全敗中デス。
記憶力の優れた子供だからこそ、災害そなえトランプに大人が余分な味付けをする必要はありません。
ただ黙々と定期的に災害そなえトランプで遊ぶだけでいいんです。
「学校でも防災のことやるし、面白そうなトランプあったから買ってみたよ」と誘うだけ。
そしてもしカードの中に興味を示す内容があれば、現物を見せたり、一緒に取り組んだりしてください。
カードの絵柄を写真のように記憶したり、また文字に変換して覚えたり、その子の一番覚えやすい方法で自然と記憶の中にそなえトランプの内容は子供の記憶に入っていくでしょう。
一緒に遊ぶなら七並べが一番オススメ!
相手が考えている間にじっくりとカードを見れるし、手持ちのカードを見る時に「こんなの書いてある、へ〜」と気づけます。
一枚一枚めくって「こんなに役立つ内容があって」と説明なんかいりません!
子供が自然と知り、覚えてくれるなら、親としてこんなに楽なことはないじゃないですか。
どこに保管しようかな?
ひととおり遊んだら、非常持ち出し袋(防災リュック)や災害備品の中へどうぞ。
避難先ではどれだけ電力供給があるかわからないため、できるだけバッテリーや電池を使うものは節約したいもの。そうなると、ポータブルゲームよりも、アナログで、複数人で、様々な遊び方ができるトランプが非常に向いています。
避難所生活が暇で困った…なんて声も少なくないので、老若男女みんなが遊べるトランプは必ず非常持ち出し袋の中に入れておきましょう。
また、防災だってトライ&エラー…「あのカードにあった転倒防止器具をつけとけばよかったね」とか「こんな備蓄が必要だったね」といった“遊びながら被災後に家族で反省会”もできるので、その後の災害への見直しもバッチリです。
まとめ
『災害そなえトランプ』の特徴まとめたよ!
- 被災前・被災後・緊急時と幅広く使える初心者向け
- 4つのマーク別にジャンル分けされた、探しやすい知恵とテクニック
- 暗記不要、“こんな内容あったね”というイメージを遊びながら記憶の片隅へ
- 子供は遊んで勝手に覚えるから、大人は“教育しなくていい”
- 保管場所は非常持ち出し袋がベスト!
メーカー:株式会社ビバリー
材質:紙、プラスチック
対象年齢:12歳以上
セット内容:トランプ54枚(ジョーカー2枚)、カードケース1個
価格:1,100円(税込)
公式HP:https://www.be-en.co.jp